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日本とロシアの海上保安当局は、海の事故や密輸船の取締りを想定した合同訓練を18日、ロシア極東のサハリン沖で行いました。

日ロ合同訓練は日本の海上保安庁とロシアの国境警備局が平成12年に覚書を交わし、始めたものです。

ことしは日ロの巡視船艇が合わせて6隻、ヘリコプターがそれぞれ1機ずつ参加して、サハリン南部のアニワ湾で行われました。

このうち、密輸を取り締まる訓練では、密輸船に見立てた船にロシアの国境警備隊員がヘリコプターから乗り移り、覆面姿で自動小銃を手に船内を捜索しました。

続いて、日本の海上保安官が小型ボートで接近して乗り移り、国境警備隊員とともに、犯人を摘発する手順を確認していました。
このほか、船舶火災を想定し、消火活動や海に転落した乗組員を救助する訓練も行われました。

訓練に参加したサハリン州国境警備局のクドリャショフ局長は「双方の隊員が海上での犯罪対策の高い技術を示し、訓練の目的は達成された」と成果を強調しました。

また、第1管区海上保安本部の岩崎俊一本部長は「互いの技量や仕事の進め方を確認できた。両国で連携しながら海の治安の確保に努めたい」と話していました。

ロシアの国境警備局は近年、密漁など違法操業の取締りを強化していて、去年はサハリン沖で合わせて17件が摘発されたということです。

10月18日 21時52分

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