ほわんと立ち上る湯気、心癒やされる優しい味わい−。

秋の深まりとともに恋しくなる食べ物といえばクリームシチュー。主に家庭内で親しまれてきたため、その食べ方が“表沙汰”になることはなかった。
ところが今秋、ご飯にかける専用のクリームシチューのもとが新発売され、ご飯にかけることの是非をめぐる議論が一気に熱を帯びている。

シチューとご飯 僅差で…

《あなたはシチューとご飯を分ける? かける?》

ハウス食品(東京都千代田区)は昨年、インターネットの特設サイトでこんな問いを投げかけた。
同社が「分ける」といっているのは、クリームシチューをご飯に「かけない」という意味だ。
すると全国から9万件以上の回答が寄せられ、「予想を上回り、関心の高さに驚きました」と、同社広報担当の前澤壮太郎さんは話す。

その結果は?

・「分ける派」58%

・「かける派」42%

「分ける派」が上回った。分ける派が最も多いのが奈良県(71%)、かける派は沖縄県(70%)。全体の数字は僅差だが、都道府県別に見ると、実に37都道府県で分ける派が優勢。
そんな中、東北、沖縄でかけ派が健闘している、という勢力分布になっている。

その理由について、前澤さんは「あくまで推測・仮説の域を出ませんが」と前置きし、こう説明する。

「北東北はきりたんぽ鍋やせんべい汁など、鍋物の文化があり、汁気の多いものに炭水化物(ご飯)を合わせることに抵抗がないのでは」

一方、沖縄は「クリームシチューの缶詰が販売されていたり、独自の食文化のもと、もともとシチューをご飯にかける習慣があったようです」

ご飯にかけるは不作法?

「かけ・分け」両派の主張も興味深い。「汁物は何でもご飯にかけて食べたくなる」というかけ派に、「“ねこまんま”的不作法」と分け派。
分け派が「ご飯に牛乳をかけて食べるようなもの」と、ご飯にクリームシチューをかける行為に異を唱えると、「ドリアは食べられるんだよね?! 何でやねん」とかけ派が突っ込む、という具合だ。

分け派の中には、かけ・分け以前に「ご飯との組み合わせが無理」と、クリームシチューとご飯を合わせることに抵抗がある人も少なからずいた。

そもそもクリームシチューはどんなふうに誕生した料理なのか−。

「シチュー」という料理そのものはフランスで生まれ、アイルランドに渡り…と広まったようだが、日本の食卓でおなじみのクリームシチューは戦後、学校給食を通じて広まったとされる。
給食にはカルシウム補給のため脱脂粉乳を用いた料理がよく作られた。煮込み料理に加えたものが当時「白シチュー」と呼ばれて人気メニューだったという。


http://news.livedoor.com/article/detail/13779406/
2017年10月21日 14時1分 産経新聞

前スレ                  2017/10/21(土) 14:59
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1508602172/