関空・伊丹旅客数、8%増の4400万人に 17年度見通し
2017/10/25 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22662490U7A021C1LKA000/

 関西エアポートは24日、2017年度の関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港を合わせた旅客数が約4400万人と、前年度を8%上回る見通しだと発表した。国際線を利用する外国人客が好調で、17年4〜9月期は前年同期と比べて17%増えた。韓国、香港方面の増加が目立つ。今後もアジア便が増える見通しで、関西を訪れる外国人観光客の増加が加速しそうだ。
 17年冬期(10月下旬〜18年3月下旬)の関空の国際線運航計画では過去最高の週1362便が運航する予定で、16年冬から114便増える見通し。12月にカンタス航空がシドニー線、格安航空会社(LCC)のスクートがホノルル線を就航するほか、韓国や中国などアジア線の便数も増える。関西エアポートは11月から国際線の着陸料を5%下げるなど新規路線の誘致に力を入れている。
 関空は増加する旅客への対応を強化する。フライト情報やカウンターの混み具合といった空港運用に関連するデータベースを導入。従業員や自動チェックイン機などを最適配置することで旅客の待ち時間減少を目指す。第1ターミナルビルの改装も検討しており、17年度中に実施計画をまとめる。