https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000046-asahi-bus_all

■「まだまだ勝手に関西遺産」

「オーバンド」という名前をご存じですか。その名は知らなくても、
黄色と茶色でデザインされた箱を一目みれば、ぴんと来る方も多いのでは。

そう。私たちの生活に身近な輪ゴムの商品名なのです。国内だけで1日1億本
使われるという輪ゴム。ちょうど100年前、国内で初めて輪ゴム生産に乗り出した
会社が大阪にあると聞いたので訪ねてみた。

オーバンドを製造販売するのが、大阪市西成区に本社を置く共和だ。
営業企画グループの山田章博(あきひろ)さん(49)が「1917年に、創業者の
西島廣蔵(ひろぞう)が、自転車のチューブを輪切りにしてつくったのが原型と
言われています」と教えてくれた。

山田さんによれば、輪ゴムは19世紀にイギリスで開発され、日本にも輸出されたが、
第1次世界大戦で欧州各国が生産する余裕がなくなると、日本でも国内生産が
求められていた。

共和が国内初の輪ゴム生産を始めるきっかけを巡っては、お札を束ねるために
銀行関係者から依頼された、との説も伝わるが、はっきりしないそうだ。


黄色と茶色のパッケージでおなじみの「オーバンド」=大阪市西成区
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20171025-00000046-asahi-000-view.jpg