中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は25日、自動車向けの売上高を2019年度までに6割増やし、1400億円程度に引き上げる目標を発表した。車の運転支援技術の普及とともに、バックミラーや速度計、エアコンのボタンなども液晶画面に置き換わると予測。自動運転車の普及が始まる20年ごろの車の運転席も試作し、東京・秋葉原で報道陣に公開した。

 JDIは売上高の約8割をスマートフォン向けに依存し、販路拡大が課題になっている。自動運転車では車内で映画鑑賞も楽しめるようになりそうで、「車はリビングや書斎のようになる」(月崎義幸執行役員)とみて、得意の高精細技術を生かしたい考えだ。より消費電力の少ない有機ELパネルも、自動車向けに21年以降に量産する計画だ。(西尾邦明)

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ジャパンディスプレイが試作した自動車の運転席。速度計やバックミラーなど、あちこちに液晶画面が使われている=25日、東京都千代田区
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