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10月26日 14時23分

アメリカ軍普天間基地の移設先の沖縄県名護市辺野古の埋め立て予定海域で見つかった「絶滅危惧種」のサンゴについて、沖縄防衛局は保護するため別の場所に移植する許可を沖縄県に申請しました。

普天間基地の移設工事が進められている名護市辺野古の埋め立て予定海域ではことし7月、沖縄防衛局の調査で、環境省が「絶滅危惧種」に指定している「オキナワハマサンゴ」が見つかりました。

これを受けて沖縄防衛局は26日午前、サンゴを保護するため、別の場所に移植する許可を沖縄県に申請しました。申請を行った沖縄防衛局調達部の阿野貴史次長は記者団に対して「速やかに許可を出して頂けるものと考えている。移設工事そのものは気象や海の状況を見ながら、適切に進めていく」と述べました。

一方、申請について、沖縄県水産課の城間正彦副参事は記者団に対して「沖縄県の漁業調整規則にのっとって、適正に判断していく」と述べました。

この問題で沖縄県は、希少種のサンゴがないか防衛局に問い合わせていたにも関わらず報告が無かったとして、今月2日、防衛局に対して工事の停止を求める行政指導を行っていて、県がどのような判断を下すのか注目されています。