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10月27日 20時33分

静岡県吉田町は、小中学校の夏休みを来年度から大幅に短縮し10日程度にすることなどを検討しましたが、教員や保護者の理解が十分進んでいないとして、大幅な短縮を3年後に先送りすることを決めました。

静岡県吉田町の教育委員会は、授業時間の確保や、教員が子どもと向き合う時間をより多く作る目的で、来年度から小中学校の夏休みを大幅に短縮し、最も短い場合、夏休みを10日程度にするなどの方針を示しています。

この方針について、保護者への説明会やホームページを通じて意見を募集したところ、300余りの意見や質問が寄せられ、「短縮を決めた経緯が不明瞭だ」などの否定的な意見が多かったということです。

このため吉田町と教育委員会は、27日、来年度以降の教育方針を検討する会議を開いた結果、夏休みの短縮について教員や保護者の理解が十分進んでおらず、丁寧な説明と検討が必要だとして、大幅な短縮を3年後の平成32年度に先送りすることを決めました。

そのうえで、夏休みの大幅な短縮は、部活動や地域のスポーツ大会などへの影響が大きいとする指摘も踏まえ、春休みの短縮と合わせて、今後、期間を決めるということです。

吉田町の田村典彦町長は「できるかぎり多くの皆さんの理解がいちばん大事で、具体的な夏休みの期間などは、今後、相談しながら決めたい。関係者の理解を求めて、丁寧なプロセスを踏む必要がある」と話しています。