主要民間シンクタンク11社による平成29年7〜9月期国内総生産(GDP)速報値の予測が1日までに出そろい、
実質成長率は平均で年率1.33%となった。プラス成長は7四半期連続で、
ITバブル期に重なる「11年4〜6月期から13年1〜3月期にかけての8四半期連続」以来の長さとなる。
長雨などの影響で個人消費は低迷したが輸出は好調で、「外需主導型」の成長となる見通しだ。

 成長率の予測幅は0.6%〜1.7%で、いずれも4〜6月期の2.5%から減速すると見込んだ。

 引っ張ったのは輸出で、各社とも2四半期ぶりのプラスに転じるとみている。
2.0%増を予想するBNPパリバ証券は「電子部品などの輸出が持ち直したほか、欧米での設備投資回復や中国のインフラ投資拡大を受け、
一般機械の輸出も堅調に推移した」とした。

 4〜6月期に0.8%増と堅調だった個人消費は、各社ともマイナスに転じるとみた。
0.4%減を予想する第一生命経済研究所は「天候不順で外出が手控えられたことも下押しにつながった」としている。

 7〜9月期GDP速報値は今月15日に内閣府が発表する。

http://www.sankei.com/politics/news/171101/plt1711010038-n1.html