鹿児島県の水族館から海へ帰されたジンベエザメが、自然界でエサを食べる映像が公開された。撮影に成功したのは国内初だという。

 公開されたのは、ジンベエザメのユウユウが海でエサを食べる様子を捉えた映像。口と連動したエラが大きく動き、プランクトンを取り込もうと口を開いていることが分かる。

 かごしま水族館では今年8月、長崎大学や北海道大学と共同で海へ帰るユウユウにカメラや行動記録計を取り付け、計28時間の映像データを得た。撮影に成功したのは国内初で、世界でも珍しいという。

 解析の結果、ユウユウは時折、深海へも潜っているものの、エサを食べる様子は日中、温かい海面付近でのみ見られたという。また、水槽から海への移送が大きなストレスになっておらず、放流後すぐ海の環境に順応していることも確認できたとしている。

 かごしま水族館・佐々木章展示課長「体験する環境、いろんな水温の変化だったり、そういうのも教えてくれたので、それを飼育や展示に生かして取り組んでいきたい」

 水族館では今後も放流の機会に同様の調査を続け、さらなる生態の解明につなげたいとしている。

配信 2017年11月6日 22:51
日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2017/11/06/07377260.html