来日中のトランプ米大統領は6日、安倍晋三首相との会談後の共同記者会見で、南部テキサス州で起きた銃乱射事件について、「極めて深刻な精神衛生の問題」が背景にあると述べ、事件を機に改めて浮上している銃規制強化には消極的な姿勢を示した。

 トランプ氏は事件の容疑者について、「当初の報告によれば、著しく常軌を逸した、問題を抱えた人物だ」と語った上で、「事件は銃が問題なのではない」と強調した。

 トランプ氏は同日、別の会合でも事件を、「邪悪な行為だ」と非難した上で、「われわれの痛みや悲しみは、とても言葉にできない」と述べ、犠牲者の家族らに哀悼の意を表した。

 トランプ氏はまた、「涙と悲しみを乗り越えて強く立ち上がろう」と述べ、犠牲者の遺族や関係者を励ますとともに、連邦捜査局(FBI)などが事件の解明に向けて州当局を支援していくと表明した。

http://www.sankei.com/smp/world/news/171106/wor1711060074-s1.html