金密輸急増で政府が罰金強化へ

http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20171107/1080000750.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

日本の消費税の仕組みを悪用し海外から密輸した金を消費税込みの割高な値段で売り、
不正に利益を得る事件が急増しています。
政府は、金の密輸に対する罰金を大幅に引き上げ、密輸対策を大幅に強化する方針を固めました。

日本の消費税の仕組みでは海外で買った金を持ち込む場合、原則、
税関に、消費税に相当する額を払う必要があります。
一方、貴金属店では金を消費税込みの価格で買い取る仕組みになっています。
これを悪用して、税関に申告せず金を密輸して売りさばき、
消費税分をまるまる不正な利益にする事件が急増しています。

このため政府は密輸対策を強化することを決め、「消費税法」を改正して、
密輸で100万円を超える消費税を脱税した場合、最大で、その10倍の罰金を科す方針を固めました。
また「関税法」ではさらに厳しく対応し、20万円を超える金を
税関に申告せずに日本に持ち込んだ場合には、持ち込んだ金の価格を大幅に上回る
罰金を科すことなどを検討しています。

この2つを合わせれば、金の価格をはるかに上回る罰金を科すことができるため、
政府は、密輸に歯止めをかけることができるとしていて、来年度の税制改正に盛り込む方針です。

11/07 11:42