カルビーの伊藤秀二社長は8日、主力商品のポテトチップスについて「2018年6月までは問題なく販売できる」との見通しを示した。原料となるジャガイモの主要産地である北海道で秋の収穫が終わり、契約農家から計画通りの約28万トンを確保できたという。

カルビーのご当地ポテトチップス第2弾の1つ、滋賀県の「鮒ずし味」ポテチ
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16年は長雨や台風の影響で北海道のジャガイモが不作となった。カルビーの原料調達にも影響が出て、17年4月から9月初旬までポテトチップスの一部商品で販売休止を余儀なくされた。17年の全体の仕入れ量は16年比で13%増えた。

 販売休止の商品が再開するにつれてポテトチップス全体の販売も上向いたという。伊藤社長は「8〜10月は販売額が昨年より10%以上伸びた」と説明。販売休止が逆に話題となり、再開後に消費者の購入を誘ったという見解を示した。

 一方、カルビーは同日、地元名産の味わいを再現する「ご当地」ポテトチップスの第2弾となる19都道県の商品を披露した。各自治体や地元企業などとの共同開発品で、東京都の「もんじゃ焼き味」や滋賀県の「鮒ずし味」などユニークな商品が並んだ。13日から販売する。

 8日からはインターネットを通じて消費者から商品アイデアを募集し、18年度の商品開発に生かす。

配信2017/11/8 14:36
日本経済新聞
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