氷見市の山で育ったアスナロの巨木が、阪神淡路大震災から復興した神戸で来月クリスマスツリーになります。

以前この時間でお伝えしたこのプロジェクトは8日夜から9日にかけて、大きく動きました。アスナロの木は朝までに山から伏木の港へ向かい、午後、船で神戸に出発しました。

深夜に行われた巨木の運搬作業、密着取材です。

「午前2時になろうとしています、ルートの一つ、氷見漁港の近くには、見送りをしようとたくさんの市民が集まっています」

電車やロケットの輸送にも使われるトレーラーの荷台に横たわるのは、氷見市の山中から掘り出されたアスナロの巨木です。

長さはおよそ30メートル。9日未明、市民が見守る中、氷見市内を運ばれていきました。

そらゆめ応援団長、林正之氷見市長「世界一となる、誇らしい」

向かったのは伏木富山港の万葉ふ頭。氷見市一刎から海岸沿いに出て、国道415号を通る5時間のルートです。

運ばれたアスナロは1両25メートルの北陸新幹線の車両より5メートルほど長く、傷つけないよう曲がり角では特に時間をかけました。

「曲がるのもひと苦労だ・・」 慎重に運んだのには訳があります。生木のクリスマスツリーとして世界一を目指すためです。

アスナロの木は神戸開港150年を記念し港に面したメリケンパークで来月巨大なクリスマスツリーに生まれ変わります。

22年前の阪神淡路大震災の被災地から世界へ、夢と希望のメッセージを発信します。

氷見市一刎に自生していたこの木に目をつけたのは、世界を股にかけ希少な植物を探すプラントハンター、西畠清順さん(37)。

世界一のクリスマスツリーを作る今回のプロジェクトを企画しました。

樹齢が神戸開港の歴史に近いおよそ150年。かつて山火事に見舞われながら燃えなかったという逸話をもつこのアスナロに5年がかりで出会いました。

西畠清順さん「いっぱい見てきたんですけど、これかーって思ったら、いや足りなかった、高さが足りなかった、これかーと思ったら、形が、後ろがヤマを背負っていて枝がなかった、これかーって思ったら道が狭くて出せない」「これ見たときに、ドキッとしたんですよ、あ、出会ったなって思ったというか」

運搬に先立って今月5日に行われた旅立ちのセレモニーには、地元の住民らおよそ200人が集まりました。

応援団長の林市長挨拶「まあ、わたしとしましては、大事な娘を、嫁にやるような、少し、寂しいような気もいたしますけども、このアスナロの木、こういう運命だったんだなと」

そしてアスナロの木は、トレーラーに・・。 園児声援「がんばれがんばれアスナロの木」 折ったり傷つけたりしないよう進められた作業を集まった人たちが見守りました。

西畠さん「みなさん、無事着地しました、(おー、パチパチパチ)、微調整があったんですけども、(西畠 さん笑顔)・・」

女性「みんなに愛されるようになればいいと思います」

女性「誇りやわいね、ええ、ほんとに」

男性「無事着いて、ツリーになるように応援しています」

運び出すばかりになったアスナロでしたが、先月、富山を含め列島各地を襲った台風21号によるダメージを受けていました。

西畠さん「台風があった日がたまたま掘り出した日だったそれで、すごい揺られて、実は幹に少しヒビが入っている(輸送するかどうか)夜寝られないくらいに悩んだが集中的に治療してギブスをはめて一時的に何とかしてあるそれがちょっと心配」

kNBニュース 2017/11/09 13:57
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=16634

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