https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171109-00000134-jnn-soci
8日、群馬県上野村で起きたヘリコプター墜落事故、いったい何が起きたのでしょうか。現場に入った事故調査官は「こんなに機体が燃えたものはなく、今までとは違う事故」と話しました。

 いたるところに散らばったヘリコプターの残骸。プロペラでしょうか。原型をとどめていません。9日朝、群馬県上野村の墜落現場に国の運輸安全委員会の事故調査官らが入り、本格的な調査が始まりました。調査官らはドローンなどを使って機体の部品を調べ、回収しました。

 「事故があった現場から、およそ300メートル河口よりに下った場所ですが、次々と機体の残骸が発見されています」(記者)

 さらに離れた役場前の川にも・・・。浮具でしょうか。ダイバーらに回収されました。

 「(Q.あれも流れてきた?)そうですね」

 機長の北川一郎さんら4人が犠牲になった今回の事故。墜落直前のヘリコプターの「異変」を複数の住民が目撃していました。

 「明らかにどっか壊れているという音。ブーンという、通常のヘリではしない音。やたらと高度が低くて」(青木林業 大山慶さん)

 急に方向転換したといいます。

 「(ヘリが)急に回ってこっちへ来たから、どうしたのかなと思ったら、(機体の)後ろの方から白いもの(煙)がポッと出たと思ったら、機体が横に揺れだして」(事故の目撃者)

 目撃者によりますと、機体の後方から煙が出たあと、制御不能に。そして・・・

 「だんだん下がってきて、右回転しながら(機体の)頭から落ちた」(事故の目撃者)

 「『大丈夫か、大丈夫か』と言ったが」(青木林業 大山慶さん)
Q.救助に向かった?
 「熱さで近づけなかった」(青木林業 大山慶さん)

 機体に一体何が起きたのか・・・。専門家はこう指摘します。

 「エンジンまたはローターに何らかの不具合があった可能性がある。パイロットとしては操縦が難しくなった。操縦不能になってしまった」(航空評論家 小林宏之さん)

 調査を行った事故調査官は・・・

 「今までとは違う事故。こんなに燃えている機体はなかったので、(原因が)非常に分かりづらい」(航空事故調査官 奥山克也 主管調査官)

 大きな部品では、後部のローターが離れたところで見つかったということで、調査官らは詳しい原因を調べています。(09日17:02)