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 「ザクザク+もちもち=ブラックサンダーあん巻」。愛知県豊橋市の和菓子製造販売「お亀堂」が、チョコレート菓子「ブラックサンダー」を砕いてあんにし、もちもちの皮で包んだ和菓子を今月発売した。

 ブラックサンダーは有楽製菓(東京)の人気商品。生産拠点が豊橋市にあることから、豊橋ゆかりの菓子として知られている。

 今回の企画は、お亀堂が持ちかけた。森慎一郎社長(63)は「有楽製菓の河合伴治社長とは古くからの知り合い。快く協力いただいた」と話す。有楽製菓も「地域貢献活動の一環」として、ブラックサンダーを提供した。

 お亀堂のあん巻きは、もちもちの皮が特徴。全く食感の違うブラックサンダーとの組み合わせに、開発は難航した。ブラックサンダーを丸ごと包む案も出たが、一つひとつ手で巻くあん巻きの作業効率や味のバランスも考慮し、砕いたブラックサンダーにチョコレートをまぜ、皮で包む製法にした。

 砕くのに使ったのは、鬼まんじゅうで使うサツマイモを切る機械だ。森社長は「指先大のかたまりを残すのにちょうどよかった」と話す。有楽製菓の意見も採り入れて試作を進めた。稲妻マークの焼き印は、有楽製菓との協力の証しだ。

 森社長は「定番として親しんでいただける商品ができた」と自信をみせる。

 1個120円で1日に売り出した。生菓子なので豊橋市や周辺のみでの販売だが、定番の「粒あん」をしのぐ人気という。キヨスクからも引き合いがあり、4個入り480円を豊橋駅内の4店で扱っている。問い合わせは、お亀堂

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