政府は、安倍総理大臣が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向けて、15日、薗浦総理大臣補佐官をフィリピンに派遣し、現地の海上保安機関の視察を行うなど、東南アジア諸国との安全保障面での関係強化を推進する方針です。

安倍総理大臣は、去年、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を打ち出し、インド洋から太平洋にかけての海域で、法の支配や市場経済など基本的な価値の普及と定着を目指すとしています。

政府は、この戦略の実現に向けた活動の一環として、安全保障政策を担当する薗浦総理大臣補佐官を、15日から2日間の日程でフィリピンに派遣し、現地の海上保安機関の視察などを行うことになりました。

中国が南シナ海で拠点構築を進める中、フィリピンでは海上警備能力の向上が求められていて、薗浦補佐官は、フィリピン当局の幹部と必要な支援策などについて意見を交わすことにしています。

政府は、今後、薗浦補佐官を東南アジア諸国に重点的に派遣し、安全保障面での関係強化を推進する方針です。

配信11月14日 4時05分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171114/k10011222331000.html