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11月15日 18時08分

15日朝、東京の東急田園都市線で停電が起き、およそ4時間半にわたって運転を見合わせたトラブルの原因について、東急電鉄は電車の架線に電気を送る送電線の被膜が破れ、ショートしたためだと明らかにしました。田園都市線では、先月も送電線のショートで電車が止まっていて、東急電鉄は今後点検を強化するなど対策を行うということです。

15日午前5時半すぎ、東京の東急田園都市線で停電が発生し、渋谷駅と二子玉川駅の間の上下線で運転ができなくなりました。復旧作業の結果、およそ4時間半後の午前10時前に運転を再開しましたが、通勤や通学の時間帯に重なり、およそ12万6400人に影響が出ました。

このトラブルの原因について東急電鉄は、池尻大橋駅付近で架線に変電所から電気を送る送電線の被膜が破損し、ショートしたためだと明らかにしました。

この送電線の耐用年数は30年とされ、被膜が破れた電線は使い始めて8年ほどしか経っていないということで、なぜ破損したのかはわからないということです。

東急田園都市線では先月19日にも三軒茶屋駅で換気装置の送電線がショートし、およそ3時間にわたって電車がストップしました。これを受けて、東急電鉄は送電線などの点検を進めていましたが、今回のトラブルが起きた場所については、まだ調査を終えていなかったということです。

東急電鉄は今後点検の回数を増やすなどして、再発防止対策を行うということで「輸送障害が多発していることを大変重く受け止めています」としています。

田園都市線 地下の施設は老朽化

田園都市線では、設備のトラブルが原因で30分を超える電車の運転見合わせが相次いで起きていて、東急電鉄によりますと、昨年度から今回も含め10件に上るということです。

このうち3件は老朽化が原因で、ことし6月には桜新町駅で、水を運ぶための送水管が老朽化で壊れて水が噴き出し、電車が止まりました。

東急電鉄によりますと、渋谷駅から二子玉川駅の間の地下を走る部分は開業から40年が経過し、設備が老朽化していると見られるということで、今後、点検や設備の交換を進めていくということです。