http://www.sankei.com/smp/affairs/news/171122/afr1711220001-s1.html


 神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、東京都八王子市の田村愛子さん(23)に対する殺人容疑で再逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、田村さんを含む被害者の殺害方法について、「クーラーボックスに座らせ、首にロープをかけてつるした」と詳細な供述をしていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁高尾署捜査本部は、当時の現場の状況を再現するなどして裏付けを進めている。

 白石容疑者はこれまでに「睡眠薬などを飲ませて、リラックスしたところを襲った」「首を絞めて相手を気絶させ、ロープで首をつるして殺した」などと供述。ただ、殺害の具体的な手順については明らかになっていなかった。

 捜査関係者によると、アパートには高さ約2.2メートルのロフトがあり、白石容疑者は、はしごの上から2段目にロープの一端をくくりつけ、もう一端を輪状にして使用していたとみられる。白石容疑者は「気絶させた上で被害者をクーラーボックスに座らせて、ロープに首をかけた」などと供述。その後、「手足を拘束した上でクーラーボックスを引き抜き、体をつるした」と説明しているという。

 白石容疑者は「遺体を下ろす際にロープを切断した」とも供述。捜査本部は室内から切断されたロープと未使用のロープの計2本を押収している。また、遺体の一部を入れたクーラーボックスなど計8箱も見つかっており、うち1つは空だった。