街の魅力を紹介し、移住・定住につなげるツアー「ならまち歩き 朱雀編」が21日、奈良市朱雀地区で開かれ、学校関係者や地元住民らが同地区における教育制度や街並みの良さについてPRした。

 奈良市は平成12年以降、転入者数を転出者数が上回る「社会減」に直面しており、近年は市の人口が毎年約千人ペースで減り続けている。ツアーは市外からの移住、市民の定住を促進するために企画。3回目の今回は昭和40年代に開発が始まった「平城ニュータウン」に属する、市北西部の朱雀地区を巡った。

 ツアーには子育て世代を中心に11人が参加。幼小連携の取り組みを授業参観を通して紹介したほか、高齢者や子供を対象とする見守り活動など地域独自の取り組みをアピールした。同地区自治連合会長を務めるピアニストの作間泉さん(57)は「私自身、移住して7年。温かい人の多い地域で安心して子供を預けられると思う。ぜひ朱雀へ」と地域の魅力を語った。

 参加した奈良市の自営業女性(38)は「幼小連携や地域の取り組みなど、移住に際して参考になる話が聞けてよかったです」と話していた。

配信2017.11.22 07:05
産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/171122/rgn1711220036-n1.html