最後の運行の日を迎えた山陽電鉄3000号。名残を惜しみ鉄道ファンが駆けつけた=11月23日午前、兵庫県姫路市の山陽姫路駅
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昭和40年から沿線の足として活躍してきた山陽電鉄(神戸市)の車両「3000号」が引退することになり、さよならイベントが23日、兵庫県姫路市の山陽姫路駅などで開かれた。鉄道ファンら約120人が参加し、別れを惜しんだ。

 39年から製造された3000号は、さびや腐食を抑えるとともに軽量化を図るため、車体に当時まだ珍しかったアルミ合金を採用。鉄道愛好家らでつくる「鉄道友の会」が優れた車両に贈る「ローレル賞」も受賞した。40年のデビュー以来、半世紀余りにわたって播磨灘の沿線を走り続けてきた。

 この日のイベントでは、鉄道ファンらに見送られながら午前9時10分に山陽姫路駅を出発。ラストランを終えた後には近くの車両基地で撮影会も行われた。神戸市須磨区の小学5年、桜井凌太くん(11)は「登下校の途中で3000号を見るとうれしい気持ちになった。レトロな車両が消えていくのはさびしい」と話していた。

 同電鉄によると、今後の3000号の扱いは未定という。

配信2017.11.23 15:32更新
産経WEST
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