http://yomiuri.co.jp/economy/20171125-OYT1T50068.html

新米の価格が上がっている。

 政府が手厚い補助金を出す飼料用米への転作が進み、主食用米の品薄感が強まっているためだ。日照不足など天候不順も影響した。特に業務用の安いコメの供給が不足しており、パックご飯や牛丼の値上げも相次ぐ。家計にも影響が広がっている。

 農林水産省によると、2017年産のコメの卸値(10月末現在)は60キロ・グラムあたり1万5483円(全銘柄平均、税込み)と、前年に比べ8%高くなった。価格上昇は3年連続で、この5年で最も高い。

 値上がりの背景にあるのが、主食用米の供給減少だ。政府はコメの消費の減少に合わせ、主食用米から家畜のエサになる飼料用米に切り替えた農家に10アールあたり最大10万5000円の補助金を出して転作を促している。今夏の長雨や日照不足による収穫の遅れなども響き、17年産の主食用米の生産は731万トンと、16年産より19万トン減る見通しだ。

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