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12月3日 5時52分

北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループは、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの新たな発射台の運用が近づいていると指摘し、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだけでなく、SLBMの開発も進めていることを裏付ける動きだとしています。

北朝鮮の動向を分析しているアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは1日、北朝鮮西部、ナンポ(南浦)にある海軍の造船所を撮影した衛星写真の分析結果を公表しました。

それによりますと、先月11日と16日、24日にそれぞれ撮影された写真から、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの水中発射試験を行う発射台が、陸地から水上にあるドックに移されたことを確認したということです。

このドックは、海上での運用に向けてポンプや電子部品などの取り付けを行うためのものと見られ、研究グループは、発射台の運用が近づいていると指摘しています。

研究グループによりますと、北朝鮮はすでに1基のSLBMの発射台を保有し、過去に発射試験も行ったとしていますが、新たな発射台の運用も始まれば、開発態勢が強化されることから、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだけでなく、SLBMの開発も進めていることを裏付ける動きだとしています。