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東京都・江東区の富岡八幡宮で4人が死傷した事件で男が宮司の姉を襲ってから
自殺を図るまでの時間はおよそ3分間だったことが分かりました。

事件では富岡八幡宮の宮司富岡長子さん(58)が日本刀とみられる刃物で襲われて
死亡し、運転手の男性が大ケガをしました。

襲ったのは富岡さんの弟の茂永容疑者(56)と、妻の真里子容疑者(49)とみられており、
茂永容疑者は真里子容疑者を殺害し、自分の胸を刺して自殺したとみられています。

警察の調べによりますと事件はおよそ3分の間に行われていたことが分かりました。

また、茂永容疑者夫婦が倒れていた八幡宮の境内には事件に使われた可能性がある
日本刀のほかにもサバイバルナイフ2本も見つかり、警視庁は入手経路を調べています。

茂永容疑者は富岡さんが富岡八幡宮の宮司に就任したことに強い不満を抱いて
いたことが分かっています。

12月9日に、富岡八幡宮の顧問弁護士が会見を開き、「神聖な神社境内および
所有地においてこのような事件が起きましたことは真に恐懼に堪えません。
長年の懸案事項であった宮司不在の状況をようやく解消し、富岡八幡宮一同、
新たな一歩を踏み出した直後にこのような事件が起きたことも併せると、故宮司の無念さは
いかばかりかと思わざるを得ません」と話し、弁護士は茂永容疑者と妻の真里子容疑者が
長子さんを誹謗するような内容の告発文を神社本庁に送るなど、過去に迷惑行為が
あったことを明らかにしました。

富岡八幡宮は当面の間、長子さんが務めていた宮司の代わりとなる
宮司代務者を設ける方針です。