高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)が、刑務所で作られた製品の販売場所の提供や教誨師の活動を通じ、長年にわたり受刑者の更生に貢献してきたとして、和歌山刑務所は11日、添田隆昭宗務総長(70)に感謝状を贈呈した。

 金剛峯寺で鈴木礼子所長から感謝状を受けとった添田宗務総長は「心のこもった製品を売る機会を通じて矯正の手伝いができ、うれしい。今後も要望があれば続けていきたい」と話した。

 高野山真言宗は戦後間もない頃から、宗教を通して受刑者を指導する教誨師を同刑務所に出していた。平成27年からは金剛峯寺内にエプロンや手提げかばんなど刑務所製品の販売場所を設け、これまでに計約170万円を売り上げ、一部が犯罪被害者の支援に充てられている。

産経WEST 2017.12.11 17:24
http://www.sankei.com/west/news/171211/wst1712110056-n1.html