https://jp.sputniknews.com/business/201712144376939/
米エネルギー情報局(EIA)は、米国が2018年秋までに産油量でサウジアラビアを抜くとの見方を示した。なおサウジアラビアの産油量が現在の水準で維持された場合、米国は5月にもサウジアラビアを抜く可能性があるという。

EIAの予測によると、米国の2018年9月の産油量は日量およそ1008万バレルとなり、2018年末までに日量1034万バレル近くまで増加する見込み。

なお石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国の合意によると、サウジアラビアの2018年の産油量は日量1005万8000バレル。したがって米国は、OPECと非加盟主要産油国の合意見直しが行われなけば、米国は9月までに産油量でサウジアラビアを抜くとの見方を示している。

OPECの12月の報告書によると、サウジアラビアの今年11月の産油量は日量999万6000バレルだった。サウジアラビアの産油量が同水準を維持し、EIAの予測通り米国の産油量が増加した場合、米国は日量1000万7000バレルとなる5月にもサウジアラビアを抜くことになる。

一方、ロシアは日量1094万7000バレルに抑えることを約束したOPECと非加盟の主要産油国の取り決めが維持された場合でも、世界最大の原油生産国であり続ける。ロシア連邦燃料エネルギー中央流通局( CDU TEK)によると、今年ロシアの産油量の日量平均の最低水準は9月に記録された1090万7000バレルだった。