広島高裁判決に従えばすべての科学文明は総否定されてしまう

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-2.html

私は福井地裁・溝口裁判官や大津地裁・山本裁判官の判決などを読んできましたが、もういいかげんにしてくれという気分です。

そもそもこのような国のエネルギー政策を、司法が裁くこと自体がナンセンスです。

「歴史的転換点」と市民団体側は言っていますが、なにも変わりません。

あくまでも広島高裁判決は、「司法としての判断」であって、国の「政府としての判断」でもなければ、
再稼働審査の権限を持つ「規制委の判断」でもないからです。

司法に 国の判断も規制委員会の判断も超越できる権限を、一体誰が与えたのでしょうか。

高裁レベルでひっくり返ったというだけのことで、メディアはワーワーいいなさんな。

当然のこととして四国電力の方はこれを不服として広島高裁に異議申し立てをするでしょう。

そして決定の効力を一時的に止めるために、執行停止にも取りかかるはずです。

つまり広島高裁を舞台にして2回戦があるわけですし、今回差し止めを命じた野々上裁判長は今月下旬に定年退官となりますから、
次は別の裁判長が審理を担当するので、どのような判決になるのか、むしろそちらを注目しましょう。

今回の野々上判決はいわば、隕石がぶつかったら原発は壊れるぞというようなもので、9万年前の阿蘇のカルデラから火砕流が流れて、
海を渡って130q伊方原発に達するということを述べています。