http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171218/k10011263131000.html

政府は、NSC=国家安全保障会議の閣僚会合を開き、アメリカ企業からライセンスを受けて日本企業が生産している戦闘機のエンジンの部品について「防衛装備移転三原則」に基づき、アメリカ側に逆に輸出することを認める決定を行いました。

政府は18日午後、安倍総理大臣や小野寺防衛大臣らが出席して、NSC=国家安全保障会議の閣僚会合を開きました。

そして、アメリカ企業からライセンスを受けてIHIが生産している戦闘機の「F100エンジン」の部品4点について「防衛装備移転三原則」に基づき、ライセンス元のアメリカ企業に逆に輸出することを認める決定を行いました。

輸出されるのは、エンジンの振動を抑える部品や炎が消えるのを防ぐ部品などで、防衛装備庁によりますと、同じ部品を作っていたアメリカの下請けメーカーが撤退して供給不足に陥ったため、日本側に打診があったということです。

アメリカのライセンス元への輸出が認められたのは、平成26年7月のミサイルの部品以来2例目で、防衛装備庁は防衛協力の強化につながるだけでなく日本の防衛技術の維持にも意義があるとしています。