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 妻の首を刃物で切りつけて殺害しようとしたとして埼玉県警は19日、埼玉県狭山市笹井1丁目、無職山下照男容疑者(62)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「末期がんの妻を楽にしてやりたかった」と供述し、容疑を認めているという。妻はその後死亡し、県警は容疑を殺人に切り替えて調べる。

 狭山署によると、山下容疑者は同日午前0時35分ごろ、自宅で妻の真紀子さん(61)の首を包丁で切りつけ、殺害しようとした疑いがある。山下容疑者が「妻を殺した」と110番通報し、警察官が寝室の布団の上で仰向けに倒れている真紀子さんを発見。病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。死因は出血性ショックとみられる。

 山下容疑者は妻と長男(34)との3人暮らしで、事件当時長男は自室にいたという。真紀子さんは乳がんを患っていたという。