県警OB巡回カード悪用しメール 元交番相談員 不起訴に
信濃毎日新聞:2017年12月20日
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171220/KT171219FTI090008000.php

 元警察官で県内の交番で交番相談員を務めた男性(61)が、地域住民の相談ごとなどを書き込んだ巡回連絡カードなどから1120人分の電話番号などの個人情報を不正取得し、女性らにショートメールを送っていた問題で、
長野地検は19日までに、県個人情報保護条例違反(盗用)の疑いで書類送検された男性を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 県警監察課によると、男性は昨年4月から9月まで、交番に保管されている巡回連絡カードや、遺失物と相談情報が入力された管理システムから1120人分の氏名、住所、生年月日、携帯電話番号などを不正に取得。
氏名などから女性と思われる241人に「誕生日おめでとう。すてきな1日になることを祈っています」といった内容のショートメールを送信した。

 捜査関係者によると、男性は調べに「メル友をつくりたかった」と供述。県警はこのうち一部を同条例違反容疑で送検していた。

 男性は昨年3月に県警を定年退職し、同4月から特別職の非常勤職員として交番相談員として勤務。
問題を受け、県警は「交番相談員設置要綱」に基づき、今年3月24日付で男性を日額報酬の減額10分の1(8日)の処分とし、男性は同日付で依願退職した。

(12月20日)