<食糧法違反>飼料用米が主食で流通 JA福島さくら
12月23日(土)11時43分
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1223/mai_171223_5807594240.html

 福島県の県中地方と浜通り南部を管轄する「JA福島さくら」は22日、いわき市で2016年に貯蔵されていた飼料用米を主食用米として流通させるなどした食糧法違反があったと発表した。農林水産省は同日付で、16年産の飼料用米の一部について国の認定を取り消し、18年産は飼料用米の取り扱いを認めない措置を講じた。県も業務改善を勧告した。

 同JAは「意図的ではなく、ミスだった」と説明している。一部は市場に流通した可能性があるが、双方に品質の差はなく、人が食べても健康に影響はないという。

 同JAによると、同市内の貯蔵施設で取り扱った飼料用米約43万キロのうち、約4万キロを主食米として流通させるなどした。同JAが昨年3月に合併して誕生したばかりだったことから、16年産から変更したコメの管理方法を周知できなかったことが原因と考えられるとしている。

 今年7月の東北農政局の定期ヒアリング調査で違反が発覚した。【宮崎稔樹】