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12月24日 4時45分
老朽化が進む全国の下水道管について、昨年度、自治体が点検した区間のうち、およそ3割に当たる130キロ余りで腐食などの異常が見つかりました。中には、道路の陥没事故を招く危険性がある場所もあり、国土交通省は補修など速やかな対応を求めています。

国土交通省によりますと、全国には合わせておよそ47万キロの下水道管が整備されていますが、老朽化が進み管が変形するなどして道路が陥没する事故が、平成27年度には全国で3300件余り起きています。

これを受けて国は、コンクリートなど腐食しやすい材料で作られたおよそ5000キロの下水道管について、5年に1度点検するよう管理する自治体などに義務づけていて、このうち昨年度は、およそ490キロで点検が行われました。

その結果、全体のおよそ3割に当たる130キロ余りの区間で、腐食やひび割れなどの異常が見つかったということです。さらにこのうちのおよそ5キロについては、腐食などがかなり進んでいて、道路の陥没事故を招く危険性があると評価されました。

過去の陥没事故では、道路にできた「くぼみ」や穴に人がつまずいて転倒したり、車のタイヤが落ちたりするケースもあったということで、国土交通省は腐食がかなり進んでいる下水道管については、補修や撤去など速やかな対応を求めています。

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