冬は珍しい「タコブネ」海岸に続々…水温影響か
讀賣新聞:2017年12月24日 15時05分
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生貝さんが今年見つけたタコブネの殻


 殻をもつ珍しいタコ「タコブネ」が11月下旬から千葉県館山市坂田などの海岸に打ち上げられ、相次いで目撃されている。

 同市の海岸で冬場に姿が確認されるのは例年にないことだという。

 同市のミニ水族館「海辺の広場」によると、タコブネは卵を守るため、雌だけが体から分泌した物質でアンモナイトのような美しい形の白い殻をつくる。
雌の体長は7〜8センチほど。

 同水族館の飼育員、生貝正徳さん(73)は今月16日に坂田海岸で高さ3.5センチ、長さ5センチの殻をもつタコブネを発見。先月下旬にも同海岸で殻を見つけた。
さらに、水族館には殻を拾った人から「これは何?」との問い合わせもあるという。
生貝さんは「水温など、タコブネに厳しい環境になっているのかもしれない」と話している。