東芝は、グループ会社がことし9月までの4年間にわたって、不正な会計処理を続けていたと新たに発表し、おととし不正会計問題が発覚してから強化してきたとする内部管理体制が十分に機能しているか改めて批判されそうです。

発表によりますと、不正な会計処理をしていたのは、東芝のグループ会社で、電気設備工事などを行う東芝通信インフラシステムズです。

この会社は、ことし9月までの4年間にわたって、赤字が見込まれる工事の収益をよく見せかけるため、黒字の工事に費用を付け替えるなど不正な会計処理を繰り返し、合わせて4800万円の費用を実際よりも低く計上していたということです。

また、この会社の電気設備工事の責任者は、みずからのグループの採算が悪くなることを隠そうと、不正な会計処理を部下に指示して行わせていたということです。

問題の管理責任を取って、この会社の社長は今月末で退任するということで、東芝は「二度と発生しないよう内部統制の一層の強化に取り組みます」と話しています。

東芝は、おととしの不正会計問題を受け内部管理体制を強化したとしていますが、グループ会社でことし9月まで不正な会計処理が続いていたことに対し、改めて批判されそうです。

配信12月26日 19時36分
NHK NEWS WEB
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