岩手県の第三セクター・三陸鉄道は12月25日、JR山田線の引き継ぎに伴う新しい路線名を「リアス線」に決定した。現在運営している南リアス線・北リアス線と山田線の全長約163kmを2018年度末から一貫運行する。

山田線は盛岡〜宮古〜釜石間157.5kmを結ぶJR東日本の鉄道路線。このうち宮古〜釜石間55.4kmは太平洋岸に沿って線路が敷設されている。宮古駅で三陸鉄道が運営する北リアス線と接続し、終点の釜石駅でも三陸鉄道南リアス線が接続。三陸鉄道の2線に挟まれる格好となっている。

この区間は2011年3月、東日本大震災による津波で路盤が流失するなど甚大な被害が発生。もともと経営環境が厳しかったこともあり、一時は鉄道を廃止してバス高速輸送システム(BRT)に転換することも考えられた。現在は三陸鉄道が列車の運行を引き継ぐ条件で復旧工事が進められており、2018年度末に完成する予定だ。

三陸鉄道は宮古〜釜石間の引き継ぎに伴い、現在の南リアス線・北リアス線を含む久慈〜宮古〜釜石〜盛間の新しい路線名をリアス線とし、一貫運行を行う。全体の距離は約163km。岩手県広聴広報課によると、日本で一番長い第三セクター鉄道になるという。

2017年12月26日(火) 23時00分
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