完成したスピーカー=青森県弘前市で
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ブナの木工品製造販売会社「ブナコ」(青森県弘前市)などが開発したアンプ内蔵のワイヤレススピーカーが完成した。19日からフランスのパリで開催される国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展し、青森のブナの魅力を世界にPRする。

 同社と同県平川市の電源製造販売会社「光城精工」、東京のデザイン会社「nendo(ねんど)」の3社が、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを活用して共同開発した。

 高さ60センチ、直径18.6センチ。ブナの木を薄く裁断し、コイル状に幾重にも巻き付けたブナコの細かい段差や、ブナ材の吸音性を生かして、独特の透明感と柔らかな音色を生み出した。また、一般的には横向きのスピーカー部分を縦向きにして、天井に反射した音が空間全体に広がるように仕上げた。

 弘前市の弘前商工会議所で11日に記者会見した「ブナコ」の倉田昌直社長は「音がクリアで、インテリア性にも優れている。かなり販路が広がると思う」と期待を寄せていた。

 価格は12万円(税別)。3月上旬から国内外で販売を予定しており、業務用や家庭用として3年間で2000台の売り上げを見込んでいる。【藤田晴雄】

配信1/15(月) 10:53
毎日新聞
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