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1月18日 4時50分
北朝鮮の核・ミサイル開発の問題を巡り、カナダで開かれた関係国による外相会合について、ロシア外務省は声明を出し、会合が国連の安全保障理事会などの機能を低下させ、朝鮮半島情勢を悪化させるとして厳しく非難しました。

北朝鮮問題を話し合うため、アメリカや日本など合わせて20か国が参加し、カナダで16日に開かれた外相会合では、北朝鮮が非核化に向けた意思を示すまで圧力をかけ続ける方針が確認されました。

この会合について、ロシア外務省は17日、声明を出し、ロシアと中国の外相は会合に招かれなかったとしたうえで、今回の会合は国連の安全保障理事会の決議が求める以上の一方的な制裁を科すことを検討するためのものだなどと指摘しました。

そのうえで、「このような会合は、信頼の置ける多国間の枠組みの機能に否定的な影響を与え、朝鮮半島情勢の正常化にはつながらず、むしろ悪化させる」として、国連安保理などの機能を低下させるとして、厳しく非難しました。

さらに声明の中で、ロシアとしては、北朝鮮の核・ミサイル開発問題の解決に向けて、アメリカなどが大規模な軍事演習を停止する見返りに、北朝鮮が核・ミサイル開発を凍結するという中ロ両国による提案を実現させ、対話の再開を目指す姿勢を改めて強調しました。