昨年1年間の全国の自殺者は前年より757人少ない2万1140人で、8年連続で減少したことが19日、警察庁の集計(速報値)で分かった。減少率は3・5%。男性は22年ぶりに1万5千人を下回る1万4693人。女性は6447人で、1978年に統計を始めてからの最少を2年連続で更新した。確定値は3月に発表する。

 人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は16・7人と0・6人改善した。速報値では、31都道府県で自殺者が減少し、16県で増加していた。最多は東京の2146人。神奈川(1256人)、大阪(1167人)が続き、愛知、埼玉も加えた5都府県が千人を超えた。最少は鳥取の98人。自殺者の増加率では、鳥取(19・5%)と三重(11・9%)の2県が10%を超えた。

 都道府県ごとの自殺死亡率は、秋田(24・2人)、青森(22・1人)、山梨(21・9人)の順番で高かった。

配信2018.1.19 11:09
産経ニュース
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