予備校講師が指摘した問題点
https://www.dropbox.com/s/qf5ps8v23nccr96/resume.pdf?dl=0

1 音源の位相分布
この条件は明示する必要がない
この問題は本来、音源から見て壁側の音波だけを考慮すれば問題が解けるからである
ただし、運転手と音源の位置関係によっては問題になりうるので
それについては3で述べる

2 変位波か密度波か
「音波の反射条件は固定端反射とみなす」という条件により変位波と特定できる
問題文の表現は「音波」に統一されており、なんの問題もなく
「音波」である変位波が弱め合う条件を考えれば良い
なお、予備校講師は「音」と「音波」を混同していたようである
「音」として考えた場合はその強弱について密度波を考慮する必要性が生じうるが
この問題では表記が「音波」に統一されている以上、密度波を考慮する余地はない

3 反射点、音源、運転手の位置関係
@この種の問題では出題意図(固定端反射による位相の反転)以外の条件は
出来るだけ同一にしたいのが普通の出題者の考え方だから音源から壁側に
向かって出た反射波と同じ方向の音波(壁方向の音波)との重ね合わせを
考えるのが素直だし、そう考えるにあたって全く支障はない
Aしかしあえて反射点、音源、運転手に並んでいるとした場合、変位波が左右に
同位相で出ていれば音波の進行方向にかかわらず答えは同じになる
この場合は音源と運転手の位置関係は問題にならない
B一方で、変位波が左右に逆位相に出るという問題文に全く書かれていない条件を
想定した場合は、音源と運転手の位置関係が問題になりうる
しかし、この場合は、音源の位置において、反射波と重ね合わせるべき
媒質の変位について正反対の二つの変位波が存在することになりどちらと
重ね合わせるべきか一義的に特定できないという問題が生じる
そもそもわざわざ問題文に書かれていない条件を設定して解答不能な状態に
しなくても素直に@かAで考えればいいのである

以上より、この問題において致命的になるようなミスはないといえる