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1月23日 23時19分
東京 日本橋を覆うように架かる首都高速道路を地下に移す計画について話し合う意見交換会が23日夜開かれ、日本橋だけでなく、東京の景観づくりを考えるきっかけにしてほしいという意見が出されました。

明治44年に完成し、国の重要文化財に指定されている日本橋は、首都高速道路が橋を覆うように架かり、景観を損ねていると指摘されていて、国や東京都などは、高速道路の一部を地下に移す計画を進めています。

23日夜、東京 中央区で開かれたこの計画について話し合う意見交換会には、地域の住民などおよそ80人が集まりました。

この中では、建築家や都市景観の専門家などが参加してパネルディスカッションを行い、「今回の計画は、日本橋だけでなく、東京全体のまちづくりに影響を与える。未来の東京にふさわしい景観づくりを考えるきっかけにしてほしい」とか、「海外では、使われなくなった鉄道の高架部分が公園として再整備され、人気を集めている事例もあり、地下化に限らず検討すべきだ」などの意見が出されました。

会を主催した東京のまちづくり団体は、定期的に会合を開いて地域の意見をまとめたいとしています。

国や都で作る検討会では、高速道路を地下に移す区間や事業費の総額、具体的な工事の進め方をことし夏までに決める方針です。