https://www.cnn.co.jp/m/tech/35113629.html

2018.01.24 Wed posted at 13:15 JST
ニューヨーク(CNNMoney) 米テスラの電気自動車がカリフォルニア州の幹線道路を走行中に、消防車に衝突する事故を起こした。現地の消防団が明らかにした。

同州カルバー氏の消防団は、消防車の車体後部に突っ込んでフード部分が大きく損傷したテスラの「モデルS」の写真を22日のツイッターに掲載した。

テスラ車のスピードは時速100キロを超えていたといい、運転手の話では「オートパイロット」の機能を使って走行していた。けが人はいなかった。

テスラはマニュアルの中で繰り返し、オートパイロットを使用中も道路の状況に十分な注意を払うよう促している。同社はオートパイロットを「運転支援システム」と位置付けていて、「自動運転」機能とは位置付けていない。

テスラ広報はオートパイロット機能について、運転手が十分な注意を払ったうえで使うことを想定していると説明した。

こうしたシステムの目的は、車線をはみださずに走行を続け、走行中の他の車に衝突しないよう速度を調整しながら交通の流れに乗ることで、運転手の負担を減らすことにある。

ただしテスラのマニュアルによれば、「全ての物体を検知できるわけではなく、駐車中の車両に対しては制動や減速ができないこともある」。

特に、速度が時速80キロを超えていて、前の車が自分の進路から外れ、代わって停止車両や物体が目の前に現れた場合は、停止できない場合があるという。

交通の流れを認識して車を制御するシステムは、メルセデス・ベンツや日産自動車、ゼネラル・モーターズ(GM)、BMWなど主要自動車メーカーが採用しているが、各社とも、静止物体には運転手が反応する必要があると説明している。

https://www.cnn.co.jp/storage/2018/01/24/77b86961ef74011d38cedbf5cf2aace3/t/320/180/d/tesla-firetruck-crash-1.jpg