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1月25日 19時48分
東芝の子会社、東芝テックが650億円余りの特別損失を計上するという公表前の内部情報をもとにインサイダー取引をしていたとして、証券取引等監視委員会は、当時の社員と知り合いの医師を金融商品取引法違反の疑いで東京地方検察庁に刑事告発しました。

告発されたのは、東芝の子会社で東証1部上場の情報システム会社、東芝テックの古河淳一元社員(42)と、知り合いの羽田裕亮医師(42)です。

証券取引等監視委員会によりますと、古河元社員と羽田医師は3年前、東芝テックが過去に買収した企業をめぐって650億円余りの特別損失を計上するという公表前の内部情報をもとにインサイダー取引をしていた疑いがあるということです。

古河元社員は当時、会社で財務を担当していたということで、2人は株の値下がりを見込んで、羽田医師の名義で証券会社などから借りた大量の株を空売りし、値下がり後に買い戻すことで不正な利益を得ていたということです。

監視委員会は25日、2人を金融商品取引法違反の疑いで東京地方検察庁に刑事告発しました。
監視委員会は、2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

東芝テックは「このような事態が起きたことは誠に遺憾で、再発防止に努めます」などとコメントしています。