韓国の自殺率 13年連続でOECDワースト=所得不平等など影響
記事入力 : 2018/01/23 16:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/01/23/2018012302180.html

【ソウル聯合ニュース】高齢者の貧困率と並んで問題となっている韓国の自殺率は、2003年から16年まで13年間連続で経済協力開発機構(OECD)加盟国中ワーストという不名誉な記録を持つ。

 社会構成の基本単位である個人の自殺が後を絶たないことは、家庭と国の根幹を揺るがす深刻な問題だ。

 このような背景から、韓国政府は22年までに人口10万人当たりの自殺率を20人以下、年間自殺者数を1万人以下に引き下げる内容の自殺予防国家行動計画を推進している。

◇1日平均36人、40分に1人が自殺する韓国

 韓国統計庁の資料によると、16年の自殺者は1万3092人だった。

 1日平均36人、40分に1人が自殺を選んだ計算で、人口10万人当たりの自殺者数(自殺率)は25.6人に達する。

 自殺は主な死因の5位で、交通事故による死亡率(10.1人)の2.5倍に上る。特に10代から30代の青少年、青年層では死因の1位が自殺だ。

 自殺未遂者は自殺による死亡者の10〜40倍(青少年は50〜150倍)とされ、約52万4000人に達するとみられる。

 自殺率は年齢に比例して増加し、高齢者の自殺率は53.3人と全体の自殺率の2倍以上にもなる。60代以降の自殺率がそれ以下の年代並みの水準か、減少するのが一般的な外国とは対照的だ。

 韓国の自殺率は、OECD加盟国の平均(12.1人)に比べ2.4倍に上る。
韓国の人口10万人当たりの自殺者数は、11年の31.7人をピークに14年は27.3人、15年は26.5人、16年は25.6人と減少傾向を見せてはいるものの、2位のハンガリー(19.4人)、3位圏の日本(17.6人)などと比べてはるかに多い。

 自殺によって発生する社会経済的損失も莫大(ばくだい)だ。

 健康保険公団の資料(14年)によると、自殺した当事者の未来所得の減少分のみを考慮した場合でも、社会経済的費用は年間6兆5000億ウォン(約6700億円)にもなる。
五つの主要死因のうち、がん(14兆ウォン)に続いて高い水準だ。

 自殺未遂による外傷・後遺症の治療費、自殺者の遺族の身体・精神疾患の治療費などを反映すれば、自殺の社会的費用は推計よりさらに多いとみられる。

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