蔵王山で火山性微動 今後の活動の推移に注意 宮城 山形
1月30日 7時02分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180130/k10011307681000.html

宮城県と山形県にまたがる蔵王山で、28日夜と30日未明の2回、火山性微動が観測されました。山頂付近ではわずかな地殻変動が継続していて、気象庁は今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、28日午後7時半ごろ、宮城県と山形県にまたがる蔵王山で、地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる火山性微動が1回観測され、30日午前1時前にも1回観測されました。

蔵王山で火山性微動が観測されるのは去年4月3日以来で、微動の振幅は過去2番目に大きいということです。

また、蔵王山にある火口湖の御釜の南西およそ5キロにある坊平観測点では、山頂の南側が隆起するわずかな地殻変動も観測され午前4時現在も継続しているということです。

このほか、御釜周辺にある馬の背カルデラでは、噴気や火山ガスの噴出などが引き続き見られるということです。

気象庁は、蔵王山の噴火警戒レベルについて「活火山であることに留意」を示す1を継続したうえで、火山活動に高まりが見られるため今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。