https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180131/k10011309451000.html

アメリカ・ハワイ州で今月、北朝鮮からミサイルが向かっていることを知らせる
警報メッセージが住民らに誤って送られた問題で、原因を調査したアメリカの通信当局は、
担当者が訓練を実際の攻撃と勘違いしたために起きたとする報告書をまとめました。

ハワイ州では今月13日、北朝鮮からハワイに向かってミサイルが発射された際に
住民や観光客に避難を呼びかける警報メッセージが携帯電話などに誤って送られ、
一部の住民らがあわてて避難を始めるなど大きな混乱が起きました。

アメリカ連邦通信委員会は30日、この問題の調査結果をまとめた報告書を公表しました。
報告書では原因について、朝の訓練の際に担当者が「訓練」というアナウンスを聞き逃し
「実際の攻撃」と勘違いして機器を操作したためだとしています。
また、警報メッセージが送られてから訂正のメッセージが出されるまで38分を要した
理由については、訂正する方法が確立していなかったためだとしています。
そのうえで報告書は、今回の問題について「管理の不十分さ、不便なコンピューターの設計、
そして人為的ミスが引き起こした」と指摘しています。

ハワイ州政府は、操作を行った担当者を解雇するとともに警報システムの運用を担当する
緊急事態管理局のヴァーン・ミヤギ局長が30日付けで引責辞任したと発表しました。