高校生だった女性に車内でわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ罪などに問われた仙台市の男性会社員(24)を無罪とした仙台地裁判決について、仙台地検が控訴を断念したことが22日、分かった。地検は「原判決を覆すだけの証拠がない」としている。23日午前0時で無罪が確定。

 仙台地裁は8日の判決で、証拠から2人の親密な関係がうかがえ、性的行為に一定の合意があったと認定。被害者の証言は曖昧で疑問が残るとし、「捜査機関は関係性を十分に調べていない」などと指摘した。

 高橋孝一次席検事は「証拠をいろいろな角度から見ることの重要性を認識した。今後も慎重で適正な捜査をしていく」と話している。

 地検は平成28年11月に当時17歳の女性に無理やりわいせつな行為をしたとして、同12月に男性会社員を起訴した。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180223/afr1802230013-s1.html