東京製鉄は韓国の電炉鋼大手、東国製鋼(ソウル市)と資本・業務提携した。
出資比率で約1%相当の株式を相互に取得して鋼板や条鋼、半製品などの取引を開始し、互いに品ぞろえを拡充する。

電炉鋼の製造技術や品質向上、低炭素化、省エネルギー化に関する技術交流や人的交流も進める。
東鉄が買い取る東国製鋼株の額は123億ウォン(約12億円)に上り、2月中にも取得を完了する見通し。

東鉄は東国製鋼が保有する自社株の一部を買い取る予定。
東国製鋼は東鉄株全体の0・92%に当たる142万株を、市場で取得する方針。
それぞれが得意とする製品分野で相互補完できる利点を生かし、業容拡大を図るとともに、原料となる鉄スクラップの調達・利用でも協力する。

東国製鋼は1954年に創立した韓国初の民間製鉄会社で、棒鋼や形鋼、厚板、冷延鋼板を主力とする。
16年12月期連結決算の売上高は約5兆ウォン(約4976億円)、当期利益は612億ウォン(約60億円)に上った。

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00463504?twinews=20180227