http://s.kyoto-np.jp/top/article/20180227000179

 気象情報などの「ビッグデータ」を駆使し、桜が咲く時期や開花後の状態を詳しく予想するサービスを、島津製作所子会社の島津ビジネスシステムズ(京都市中京区)が3月1日に始める。多くの気象専門会社がサービス向上にしのぎを削る「桜情報」で予測精度のトップを目指す。

 過去10年間に及ぶ全国626カ所の桜の開花・満開データと気象庁のアメダス320カ所の気温を、機械学習の手法を用いてコンピューターソフトで解析。桜の開花時期を推定する数式を活用し、独自の予想方法を確立した。各地の開花時期を「咲き始め」「五分咲き」「散り始め」など6段階で予想する。

 対象地点は、各地の気象台が観測する桜の標本木44本と全国の桜の名所568カ所。従来の開花予想の的中率は過去7年で平均50%に満たなかったが、今回の方法で過去10年の開花時期を予想すると、的中率は70%以上に跳ね上がったという。

 同社が運営する気象情報サイト「お天気JAPAN」で無料公開する。対象地点は約630カ所で始め、来春までに千カ所に拡大する。桜の開花予測データを果樹栽培などの農業分野に応用できるかどうかも検討する。

2018年02月27日 22時30分配信