https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180304/k10011351101000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_053

3月4日 7時21分
トルコ軍は3日、シリア北部で続けるクルド人勢力に対する軍事作戦で、クルド人勢力の支援に入ったアサド政権側の民兵部隊を空爆し、人権団体は少なくとも36人の民兵が死亡したと伝えました。アサド政権側が反発し、戦闘が激化することが懸念されます。

トルコとの国境に近いシリア北部のアフリンでは、トルコ軍が、テロ組織だとするクルド人勢力の掃討に向けて越境作戦を続けているのに対し、アサド政権は、主権の侵害だとして民兵部隊を送りクルド人勢力を支援しています。

内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、トルコ軍は3日も民兵部隊の拠点を空爆し、少なくとも36人の民兵が死亡したほか、多数ががれきの下にいて行方がわからなくなっているということです。

アサド政権側にとっては、先月20日の民兵部隊の派遣以降、最も多くの死者が出たことになります。

アサド政権は、トルコと正規軍どうしの本格的な戦闘を避けるため民兵部隊を派遣したと見られますが、トルコは、テロ組織だとするクルド人勢力をアフリンから排除するまで妥協しない構えで、アサド政権側がこれに反発し、戦闘が激化することが懸念されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180304/K10011351101_1803040943_1803040947_01_02.jpg