大阪市旭区の千林商店街振興組合(彈(だん)信男理事長)は3日、2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致を応援しようと、同商店街で「大阪・関西に来てや!プロジェクトin千林商店街」をスタートした。1970年の大阪万博の際に活躍したコンパニオンの姿で、留学生らがパレード。当時に思いをはせる買い物客や誘致実現を願う人でにぎわった。4日まで。

開会セレモニーでは、彈理事長が「大阪万博時に高校生だった私が感じた興奮を、もう一度味わえるよう頑張ります」と決意表明し、誘致ムードを盛り上げた。

 パレードでは、常翔学園高吹奏楽部の生徒が「世界の国からこんにちは」を演奏し、大阪工業大の留学生らが大阪万博の際のコンパニオン姿で行進。同組合企画部長の吉田雅亮さんは「予想以上の華やかなパレードが実現できた。今後も商店街での誘致企画を考えていく」と手応えを感じていた。

 商店街内の千林ふれあい館では、コレクターの白井達郎さんによる太陽の塔など万博グッズも展示。松原市の土丸谷利男さん(75)は「当時の思い出がよみがえり、懐かしく思います」とほほ笑んだ。

 牛乳などを100円で販売する70年当時の物価にも挑戦。同組合の椙村範子副理事長は「万博誘致を実現して、大阪のおいしいものや義理人情を、全世界の人に知ってもらいたい」と意気込んでいた。


大阪日日新聞 2018年3月4日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/180304/20180304032.html