2500万横領で西予市職員免職
03月14日 20時26分
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20180314/0000590.html

西予市の総務課に勤務していた40歳の職員が、交通事故の見舞い金にあてる共済の掛金、2500万円余りを横領していたことがわかり、14日付けで懲戒免職処分となりました。
市は、全額が弁済されているとして刑事告訴は見送る方針です。
懲戒免職となったのは、西予市の総務課に勤務していた40歳の男性主任です。
西予市によりますと、この主任は、平成26年1月から去年7月にかけて交通事故の際に見舞い金を支払う「交通災害共済」の掛金を少なくとも65回にわたって着服し、あわせて2530万円余りを横領したということです。
主任は、平成25年度から総務課に勤務し、市民から集めた掛金を入金した通帳を、1人で管理していたということで、横領した金は、借金の返済や投資にあてていたということです。
共済事業を運営する組合から掛金の送金を促されるたびにみずから補填して発覚を逃れていましたが、今月になって送金が遅れていることを上司が把握し、横領がわかったということです。
送金が恒常的に遅れていたため、市民への見舞い金の支払いが遅れるケースもあったということですが、主任が全額を弁済していることから市は刑事告訴を見送る方針です。
西予市の管家一夫市長は、「公務員として市民の皆様の信頼を著しく損ねる重大な行為で、心から深くお詫び申し上げます。再発防止を徹底し、信頼回復に全力を尽くします」と謝罪しました。
市は今後、掛金の通帳を総務課長が管理するなど、チェック体制を強化することにしています。